曲げて獲るをコンセプトに生まれたLLX-80MHT。実際に曲げてみれば分かるのだが、
このロッドの限界点は思っているよりもずっとずっと深い所にある。
ライトゲームでは時折対峙する事もある不意な大物も、これで獲れなかったら仕方がないと
納得できるだけのポテンシャルを秘めている。フルレングスC.W.F方式、これは各社で言うところの
X構造をトップまで行ったものだ。
実際、ShimanoやAbuのライトソルトロッドに比べると硬めであり、
一見すると強さが前面に出ている感じだが、ティップからベリーに掛けてはソフトに仕上がっており、
アクションはレギュラーだ。柔よく剛を制すという表現がピタリと当てはまる。
このロッドでフロートリグを使用し大型メバルを多数掛けたのだが、
硬めというイメージは全くない。ティップからベリーにかけて綺麗に曲げて
引き寄せてくる時の快感はなかなか良い。チヌ狙いでは少し柔らか目の感覚を
受けるかもしれないがバッドパワーがあるので問題はない。
販売終了して、名残惜しいロッドである。